宮水の歴史と酒蔵めぐり…寳娘を訪ねて

今も残る木造の蔵で醸し出される原酒 宮水発祥の地 宮水庭園 大澤本家酒造

江戸時代より西宮は、丹波地方で採れる酒造りに適した米と六甲山からの伏流水(宮水)に恵まれ、輸送に便利な港があったことから、日本有数の酒どころとして栄えてきました。港から樽廻船によって積み出されたその酒は、海路江戸まで運ばれ、その味の良さを讃え、「下り酒(上方から江戸へ下る酒)」と呼ばれました。阪神・淡路大震災では、惜しくも土蔵造りや赤煉瓦の酒蔵などの伝統的な景色が損なわれましたが、現在も多くの有名メーカーが軒を連ねる日本有数の酒どころです。秋冬に新酒の香りが漂う風景は、環境省のかおり風景百選にも選ばれています。

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