『万葉集』は、今から千三百年ほど前の日本最古の和歌集で、四千五百十六首の歌が、二十の巻に分けて編集されています。万葉人は都から山陽道をたどり、また難波の港から海路を、大宰府・西海道に行き来しました。この西宮も貴重な交通路にあたり、故地として集の中九首の歌が詠まれています。